「内向型人間のすごい力」内向型人間に合った仕事と生き方

自分が「内向的なのか」「外向的なのか」自覚しておくことはとても大事だと思う。特に内向的な人にとっては。僕自身は、MBTIという性格診断・自己理解の研修を受けて、自分は内向的な人間だと理解した。そして、その理解が、自分の今まで抱えていた違和感を払拭してくれた。

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)によれば、次の質問にあてはまることが多い人がその傾向にあるとのこと。

□ グループよりも一対一の会話を好む
□ 文章のほうが自分を表現しやすいことが多い
□ ひとりでいる時間を楽しめる
□ 周りの人にくらべて、他人の財産や名声や地位にそれほど興味がないようだ
□ 聞き上手だと言われる
□ 大きなリスクは冒さない
□ 邪魔されずに「没頭できる」仕事が好きだ
□ 誕生日はごく親しい友人一人か二人、または家族だけで祝いたい
□ 他人と衝突するのは嫌いだ
□ 考えてから話す傾向がある
□ 外出して活動したあとは、それが楽しい体験であっても、消耗したと感じる
□ 忙しすぎる週末より、なにもすることがない週末を選ぶ
□ 一度に複数のことをするのは楽しめない

ちなみに僕は、すべて当てはまる。少しでも当てはまる人には、ぜひこの動画を見て欲しいし、上述の本も見て欲しいと思う。勇気をもらえるし、自分の生きるべき人生を考えるヒントになる。

内向性を自覚して、それで良いと知る

僕は、MBTIのテストを受けて、自分が内向的であるという自己理解を深めるまで、ずっと無理をして外向的であるように振舞ってきた。小さいことはずっと家族から「人見知りだ」と言われてきた。特に、外向的な親戚のおばさんから毎回毎回言われるその言葉は苦痛であって、それは自分のネガティブな側面だと強く認識していた。しかし、小学校3年生くらいから、少年野球や勉強で周囲に比べて頭一つ抜け出していたため、リーダー的なポジションに押し上げられることが増えていった。それに伴って、少しずつ自信がついたからなのか、あるいは、外向的に振る舞わないと成り立たなかったからなのかわからないけど、突然、人見知りは治り、外向的に振る舞うようになっていた。外向的に振る舞うことのメリットが大きかったし、そうしないと劣等感に苛まされるので、知らず知らずのうちにずっとそうしていたんだと思う。正確にいうと、人見知りが治ったというよりは、スキルで補えるようになってきたという表現の方が正しいように感じる。

 

学校の先生たちは、トークアクティブな学級委員を求めるし、周りの友達はカラオケで盛り上がることを求める。静かにしていると、地味なやつというレッテルが貼られる。大学に入れば、男女混合の大人数のグループで旅行に行ったり、合コンをしたり、クラブに行ったりすることがイケてる大学生活なんだと思わされる。就職活動をすれば、グループディスカッションで、コミュニケーション能力を発揮しながら、(例え、準備時間が短いために、思考が浅くて言いたくない意見であっても)自分の主張を自信を持って語ることが求められた。社会人になれば、突然ブレストが始まり、準備なく自分の考えを求められる。飲み会の積極的な参加も求められるし、キックオフや忘年会では、コミュ力の高い若手社員を演じなければならない。

 

息苦しさを感じてきたことが多々あった。「なんでこの人たちはこんなこと楽しめるのだろう?」と思うのは日常茶飯事だったし、「なぜ自分は楽しめないんだろう?」という自己嫌悪に陥ることも少なくなかった。いや、いまでも思うことはあるんだけど、性格の違いと納得することができる、あるいは納得させることが増えてきて少し楽になる。

 

自分は内向的だということを自覚し、強みとして認識することで、もう少し、自分の行動に自身を持って生きていけると思う。いまでも、社会の集団の中にいると、外向的でないといけないと思って合わせて行動してしまうことも少なくない。でも、それ自体が自己否定的な行動であって、無理をしていることを認識すべきなのだ。

 

もちろん時と場合によって、外向的な役割を振る舞うことは有益な手段になるが、逆も然り。例えば、ブレストで外向的に振る舞い、自分の浅い思考をスピーディーに流してるだけでは、内向型人間得意の深い思考に基づいた有益なアイディアをアウトプットできないかもしれない。また、集団というのは、声の大きな外向的な人に振り回されやすい。そんなときに、一歩引いて冷静な意見を出すのも内向的な人間の役目かもしれない。

 

ちなみに、本書によると、ブレストという手段は全く効果的でないらしい。一度冷静に考えて持ち寄ったアイディアをシェアする方がよっぽど良さそうなので、準備時間をしっかり持つことを提案していきたい。

 

内向的な人間こそ、深く思考したり、コツコツと作業できたり、特有の強みがあることを自らが自覚することが大切であり、その強みを伸ばして生かすことが大事だと思った。

外向的に振る舞いすぎて消耗しないこと

外向的に振る舞うことで、必要以上のエネルギーを消耗する。大人数が出席する飲み会に参加して、外向的に振る舞うことは、死ぬほど嫌だし、カラオケにいき大きな声を出して歌うこともきつい。どこが自分にとってきつい場所なのかを把握して避けることも大切だ。ぼくは、2次会の飲み会やカラオケを避けようとする。ささっと帰ることも少なくない。大概、限界がきて自然とそういう行動に出てしまうが、それが自分を保つためのやむを得ない手段なんだと思う。

 

だから、自分の逃げ場を用意しておくことも必要だと思う。本書だと「自分と自由特性協定を結ぶこと」を提案している。自分の性格に合った「回復するための場所」をたくさん用意しておく。

 

また、仕事選びは特に重要かもしれない。

この仕事は、読んだり戦略を練ったり書いたり調査したりといった、自分に適した行動ができるだろうか?仕事のための個人の空間をモテるだろうか、それともオープンオフィスでずっと過ごさなければならないのか?仕事場で回復のための場所を得られないのなら、夜や週末にそのための時間は十分にとれるだろうか?

ぼくの場合、今は教員をしているが、朝から晩まで人と接していなければならない。特に1対多の時間が長いので、相当苦痛な職場ではある。また、土日も部活動で十分に回復する時間は持ちにくい。だから必然的に、プライベートは一人で過ごす時間が多くなった。家には本が増えたし、日記をつける時間も増えた。いまは、やりたいこと、実現したいことのために、教員という手段をとり、外向性を演じているが、やっぱり本来の姿ではないと思っている。

 

本書では、自分のスイートスポット=「最適な覚醒レベルの場所」を見つけること提案している。外向型人間は強い刺激を求め、内向型人間は弱い刺激を求めるので、それにあった場所を選ぶということだ。極端に言えば、外向型人間はオープンスペースで音楽が流れていて人が多い場所が良く、内向型人間はプライベートスペースが確保されていて静かで人が少ない場所。そこに人それぞれ濃淡があるので、自分にとってのスイートスポットを見つけ、仕事でもプライベートでもそのような場所を見つけていけば、無駄に消耗せずに生きていくことができる。

自分のスイートスポットを知っている人は、自分を消耗させる仕事を辞めて、満足できるあらたな仕事に就くパワーを持つ。

自分らしい仕事を選ぶために

4年間で2つの職種を通じて、「やりたい仕事」って何だろうって考え続けていた。今は、次の2つのことをよく考えて仕事を選ぶことが大事なんじゃないかと思う。

  • 分野が好きなことか?興味が湧くことか?わくわくすることか?
  • 具体的な仕事内容は、自分の性格に合っていることか?日々の業務ベースでみたときに、それはやりたいことだと言えるか?

これらを考えていく上で、著者が挙げている3つのポイントはヒントになる。

 第一に、子供の頃に大好きだったことを思い返してみる。・・・自分が本当はどんな人間なのか、昔のあなたは今のあなたよりもよくしているかもしれない。

第二に、自分がどんな仕事に興味を持っているかを考えよう。弁護士事務所にいた当時、私は企業法務の仕事を与えら得た以上にやろうとは思わず、女性のリーダーシップに関連した非営利組織のために頻繁にただ働きをしていた。・・・

最後に、自分がなにをうらやましいと感じるか注意してみよう。嫉妬や羨望はあるいいで醜い感情だが、実は事実を語っている。人間はたいていの場合、自分が望んでいるものを持っている人を羨む。

僕自身は、小さい頃から、こつこつ勉強して目標を達成するプロセスが好きだ。小学校の頃はそろばんに熱中してたし、中学高校ではテストがおもしろかった。企画を整理することも好きだ。文化祭やイベントなど、企画を作り実行していき、成功させるプロセスはたまらない。

また、興味でいうと、人の人生に興味がある。何に出会い、いかに決断して行動するのか、何が個人を幸せにしてくれるのか。大学生になるまでは、「勉強ができて、友達がたくさんいて、良い会社に入ることが幸せ」のような価値観があったと思うが、学校教育を卒業して、それで必ず幸せになれるわけではなく、自分を知り、幸せの形の多様性を知り、主体的に人生を掴んでいくことが大切だと知った。

最後に、まだ整理し切れていないのだけど、僕が羨ましく思う人は、「自分の好きなことをやっていて」「愛する家族と友達がいて」「経済的にも成功している人」な気がする。これら全てが揃っている人たちは羨ましく思う。

 

自分のことをまとめると、人の人生のきっかけになるような場づくりができる分野で、「コツコツと目標達成に向けて努力できる仕事」「企画を自分で整理し、実行していける仕事」をし、プライベートでも好きなことを貪欲に、家族と友達を大切にして、キャリアアップも図っていく、まずはそんな人生を追求したい。

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